メイキングもどき

先日、アミノサプリさん(id:Amino_Sapuri-next)へお贈りしたイラストの作成過程の写真がいくつか残っていたので、感想・描き方を含めたメイキングっぽくご紹介したいと思います*^^*




①テーマと構図の決定。

今回のイラストは構図のリクエストがあったので、それにそってイメージを構築します。
(※早川空美さんはスカイさんのフリーキャラ、杜若メトちゃんはアミノサプリさんのフリーキャラです!)


・まず、オリジナルキャラクターのイメージをつかむためにラクガキ練習。あと大まかな構図の決定。
私は、完成のイメージをハッキリさせないと良いものが描けないタイプなので…しっかりしたイラストを描きたい時には、この作業を納得できるまで繰り返します。イメージすごく大事。
今回はメトちゃんを主役に描こうと最初から決めていたので、メトちゃんメインで構図を決めました。うご子メモ子まで入れるのは、構図的にキツイ&メトちゃんメインに出来なかったので没に…。(力不足です-ω-;)




②下書き。

①で描いた完成イメージを確認しながら下書きを進めていきます。(水彩色鉛筆で着色したかったので、紙が厚めのスケッチブックにシャーペンで描いています)
一番時間のかかる工程です。二人のキャラを同じ紙に描くので…頭の大きさと、だっこが不自然ににならないように注意しながら描きました。描き順は、空美さん頭→メトちゃん頭→空美さん体→メトちゃん体…です。頭は目→鼻→口→顔の輪郭→髪の毛の順番で描いています。
(本当は全体の輪郭のアタリを描いて、顔や服を当てはめていくのがラクなんでしょうけど、私はその書き方が苦手なのでやっていません)


・この後のペン入れで迷わないように、余分な線はなるべく残さないように描いています。
ここのやり方は描く人によって結構違いますよね…! 私は、アタリやはみ出た線も全て綺麗に消してしまいます。


・バランスを見るために鏡を使い、イラストを反転して見て何度も何度も確認・修正しています。(ちなみに鏡は、車のバックミラーを片手に持って使っていますw)
デジタルでもバランスチェックのため反転機能をよく使うのですが…反転して見ると客観的な目線で見えるので、どこがバランス悪いのかすぐに発見できます。これとってもオススメ。


※水彩紙のような厚めの紙は、ペン先の鋭いシャーペンだと跡になりやすいので結構気を使いますね〜^^;
汗や手の油分で、鉛筆が消えなかったり真っ黒な跡になってしまうので、手袋とか当て紙があるといいかも。
消しゴムも結構跡になりやすい(紙が毛羽立ちやすい)ので注意。ねり消しなら跡にならなくていいかもね!




③ペン入れ。

一番気を使う作業。水彩色に馴染みやすいように茶色いペンを選びました。
筆圧を極力弱めて、細い線を何度も重ねながら線を引いています。水彩紙はペンが紙詰まりしやすいので、違和感を感じたらペン先をティッシュなどで拭いたり、こまめに掃除するといいかも。
影が落ちる部分や、手前に出てきているパーツなどは濃く太めにペンを入れる。髪の毛や、光が当たる部分は細く薄めに線を引く。


・水彩での着色は水を使うので、水に溶けないペンを選ばないと大変な事になります。事前確認大事。
下書きで紙がボロボロになっていると、ペンのインクが滲んで広がりやすいので注意。


ペン入れが上手くなる一番の方法は、とにかく大量に描きまくってペンに慣れること…でしょうかw(でも本当にこれしかないと思います^^;)




④水彩色鉛筆による着色。

楽しい作業。水筆で、水彩色鉛筆から直接色を取り、着色していきます。
ここでも、完成イメージを思い浮かべながら色を塗っています。今回は家族愛のようなものを表現したかったので、『あったかい・やさしい』をかなり意識して進めています。何度も言うけどイメージ大事。


・色を塗る順番は、肌色→髪の毛→服→その他もろもろ。
まずは全体に下地の色を塗る。同じ順番で2〜3回色を乾かしながら塗り重ねる→影になる部分を濃い色を塗る→最後に全体のバランスを見て修正→完成です。
濃い色はムラになりやすいので気をつける。(赤・紫・黒などがムラになりやすいです。特に紫やばい。水多目に上手く調整)


・色の重ね方は、薄い色から順番に。メトちゃんの髪だと、薄黄色(下地色)→黄色→橙色→影の部分に茶色…と順に重ねています。
重ねる色の数は、3色くらいまでにしとくと無難に見れます。影はになる部分は黒で塗るのではなく、下地色を濃く暗くした色をのせるとそれっぽい。紫や青など、光度の低く見える色を混ぜても綺麗かも。


・水を多く使うので、紙がしわしわにならないように気をつける。一つ塗ったらティッシュを挟んでスケッチブックを閉じ、その上に重りを乗せて圧縮して紙をまっすぐに乾かす…の繰り返し。これだけでも綺麗に仕上がります。
本格的に水を多く使いたい場合は、厚め(4㎜くらいあると安心かも)の水彩紙ボードを使うか、板に水彩紙を水張りした方がいいかも。水張りが無敵なので、大きい絵描くときとかはオススメ。水張りする水彩紙は、厚め粗めのワットマンとかワーグマンあたりが個人的に好き。




⑤色のバランスを整え、ホワイト・背景処理。

ほっぺた塗ってる時が楽しくて好き。色のバランスというか、統一感を感じられるように整えて塗る。
塗り終えたらホワイト処理をしていく。今回、ペン型の修正液みたいなホワイトを使おうとしたら、長い間使ってなかったもんでホワイトが固まっちゃってペンが駄目になっていました^^;;
仕方ないので、ビンに入った絵の具タイプのホワイトを使用。(綺麗なスプーンとかで使う分だけ別の容器に移し、水で濃度を調節して使います。ビンタイプは少しめんどくさいけど、綺麗な白をムラ無くたくさん塗れるのでオススメ)
ホワイト処理したのは、目・髪の毛・ほっぺ・メトちゃんの人差し指…の4箇所。水着など、露出が多いキャラを描く時は、太もも・胸上部・二の腕・肩とかにホワイト処理すると肌に張りが出てセクシー。


今回の絵は背景が無いので、空間が寂しくならないように黄色や橙色を散らしてみました。
色鉛筆の芯をカッターで削り、それをティッシュでこすり付けて色を定着させていきます。消しゴムで簡単に消せるので多少キャラに色がかぶっても気にしない。


これでイラストは完成!

最後に、色が落ちたりホワイトが汚れないようにフィキサチーフで全体をコーティングしてあります。
(※フィキサチーフとは、木炭やパステルなど、触ったら色が落ちてしまう色の粉を定着させるための定着剤スプレーです。アルコール成分が入っているので、コピックなどのアルコールマーカーには絶対使用してはいけない。ひどく色がにじんでしまいます。口・鼻から人体に入ると有害なので、換気の良いところで使用するように。でも何故かいいにおいで、思わず嗅ぎたくなりますw)




⑥紙の加工。↓は加工に使える道具達です。全部ダイソー商品ですw

・画像左上の緑色の二つの道具:紙のカドを丸くしたり模様を付けられるパンチ。
・画像右の黄色とピンクの道具:星型の穴あけパンチ。
・画像右下の緑の丸いやつと青い道具:青いのに緑色の型をはめて、ホッチキスみたいに紙を挟むとエンボス加工が出来るスゴイやつ。


スケッチブックに描いたので切り取らないといけません。キャラが真ん中にくるように気をつけながら紙を綺麗に裁断。
ただ切っただけだと味気無いので、画像左上の道具で紙の四つ角をオシャレにカットしたり…オシャレにリボン型をエンボス加工してみたりしてみました!…が、しかし残念ながら加工後の写真が残ってないんですよね…(ォィ



何はともあれ、加工も終わり完成! とっても楽しく描けました〜*^^*
完成までの時間はどのくらいだろうなぁ……たぶんトータルで6時間くらいじゃないかな。。一度にそんなに描けないので、5日くらいに分けて描きました。うーん、もっと速く描けるようになりたい…!!



や、しかし久々のアナログ絵はやっぱり楽しかった。やっぱりデジタルよりアナログの方が好きです。あとメトちゃんが可愛い。服のデザインも可愛くて好き。
空美さんの体のバランスがあやしいね…手も少し小さかった><; 空美さんの目線もメトちゃんと微妙に合わない…結構時間かけた場所だけに悔しい><;
アミノさん、スカイさん、ステキなキャラクターをありがとうございました!


あまりメイキングっぽくは書けませんでしたねw 全部自己流なので、読んでも為にならないことばっかりですが…少しでも参考になれば嬉しいです*